【体験談】18歳でハンガリーへ。リスト音楽院留学ピアニスト・ 西田梨乃さんが語る、留学のリアル

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オルベテッロ国際コンクール(イタリア)カテゴリーE第1位をはじめ、国内外10以上のコンクールに入賞。
現在もハンガリー・リスト音楽院に在籍しながら、国際的な演奏活動を続けるピアニスト、西田梨乃さんにインタビューしました。

18歳で単身ブダペストへ渡った決断のきっかけから、ビザ・住居・語学といった留学準備のリアル、現地での毎日まで、これから音楽留学を目指す方にとって必見の話をたっぷり伺いました。

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なぜハンガリー? なぜリスト音楽院だったのか

―― 留学しようと思ったのはいつごろですか?

中学生のころから「留学したい」とずっと思っていました。転勤族だったので、3年くらい同じ場所にいると、また環境を変えたくなる気持ちがあって。
ロシアへの留学も一時期考えたんですが、中学生では早いということで、「高校を卒業したら絶対に行こう」と決めていました。

―― 数ある国のなかで、なぜハンガリーのリスト音楽院を選んだんですか?

学校を具体的に決めたのは、日本(北海道)で開催されたリスト音楽院のセミナーがきっかけです。
わざわざ北海道まで受けに行ったんですが、そこで出会った先生に「この先生に習いたい」と思って。

それでリスト音楽院に決めました。

―― セミナーで先生に出会って、そのまま受験したんですね。事前にプライベートレッスンなどは受けましたか?

無しです。セミナーを受けて、オンラインで入試を受けて、という流れでした。

入試・ビザ・書類――準備で一番大変だったこと

―― 入試の準備で大変だったことを教えてください。

書類集めが大変でした。英語での成績証明書や卒業証明書、モチベーションレターなど、いろいろ揃えないといけなくて。でも一番大変だったのは、やはりビザです。

―― ビザはどうやって乗り越えましたか?

最初は現地在住の日本人の方に一緒に手伝っていただいて。翌年からは全部一人でやりました。ビザの申請はハンガリーに着いてから1ヶ月以内に行う必要があります。

―― 語学の試験はありましたか?

私が在籍しているのはノンディグリーコースというもので、好きな授業を自分で選んで受けられます。このコースは語学証明書が不要だったので、語学試験はありませんでした。ただ、学士コースには必要なので、現在は英語を勉強中です。

ブダペストの暮らしのリアル

―― 住居はどうやって見つけましたか?

ピアノ専攻の留学生にとって、住居探しは本当に一番の難関です。ピアノを弾ける家を見つけないといけないので。私はたまたま条件が揃った物件に出会えたんですが、2階(ハンガリーでいう1階より上)で角部屋、下に住人がいない、隣と上がAirbnbという環境で。普通はなかなか見つからないと思います。大学の寮もありますが、長時間の練習はできないので、外で物件を探す人が多いです。

―― 費用面はどうですか?ハンガリーを選ぶメリットはありますか?

ハンガリーはユーロ圏ではないので、生活費がかなり抑えられます。ヨーロッパの中では物価が安い部類に入ると思います。初めての留学先として安心感があるのと、費用面でのハードルが低いのは大きなメリットだと思います。

―― 治安はどうでしたか?18歳で一人暮らしは不安ではなかったですか?

最初はホームシックもあって、夜は少し怖かったです(笑)。ただ治安については、夜に外で飲んでいる人が多くてガヤガヤしているんですが、絡んできたりはしないので。学校が夜12時まで開いているので夜遅くまで練習することもあるんですが、むしろ外に人がいる分、帰り道が安心なくらいです(笑)。

―― 一日のスケジュールを教えてもらえますか?

なるべく6〜7時に起きて、余裕があれば15分ほど散歩して、朝ごはんを食べてコーヒーを飲んでから練習します。

練習はストップウォッチを使って何時間やったか記録していて、曲ごとに時間を決めて取り組んでいます。
たとえば「ラフマニノフ1時間、リスト2時間」という感じで。疲れ切るまでやったら、あとは勉強したりしています。

【語学学習について】英語学習法と使っているツール

―― 語学はどうやって勉強していますか?

語学学校には通っておらず、独学です。参考書はIELTSのものを使っています。
あとはYouTubeでシャドウイングの練習をしています。

特に、ハーバード大学(Harvard University) やスタンフォード大学(Stanford University)、オックスフォード大学(University of Oxford)、の学生が発信しているVlogをよく見ています。

例えば、Helaine ZhaoHelen PiltnerRuby Granger などの動画です。
英語の勉強になるだけでなく、彼女たちの学び方や価値観にも刺激を受けられるため、とてもおすすめです。

―― オンライン英会話は使っていますか?

QQ Englishというサービスを使っています。自分の好きな時間を選べるので使いやすいです。
あとIELTS Mock Testというサイトも使っています。無料でリーディング教材が豊富で、知識も増えて一石二鳥です。

留学して変わったこと

―― 日本にいたときと一番変わったと感じることはなんですか?

コンサートの雰囲気が全然違います。海外では演奏が終わった瞬間に「ブラボー!」と声が飛んで、聴衆と一緒に音楽を楽しんでいる感じがあります。
日本に帰ってコンサートをすると、みなさんとても真面目で(笑)。どちらが良い悪いではないんですが、音楽との向き合い方の文化の違いを感じます。

―― 周囲の学生から影響を受けたことはありますか?

コンクールで年下の子や年上の方の演奏を見て、いい影響をもらうことが多いです。
ただ普段のレッスンは自分の世界でやっていくスタイルで、あまり他の人と比べすぎないようにしています。
留学先でもブレないようにすることが大事だと思っています。

これから留学を目指す方へ

―― 音楽留学を目指している高校生・大学生へメッセージをお願いします。

とにかく早い方がいいです。「やってみたい」「行ってみたい」と思ったら、迷わず動いてほしい。
留学に限らず、挑戦は早ければ早いほどいい。今だと思ったら今行った方がいいです。

―― 留学前にもっと知っておきたかったことはありますか?

海外のコンクール情報や留学の情報は、留学してから初めて知ることが多くて。

もっと早く知っていたら、と思うことが正直あります。
情報を集める環境がまだ整っていないので、留学経験者に直接聞ける場があれば、もっと多くの人が踏み出しやすくなると思います。

―― 最後に、留学を通じて得た経験を今後どう活かしていきたいですか?

演奏会も、コンクールも、留学も、すべては「人を感動させるための道のり」だと思っています。
どれが目的というわけじゃなくて、常に自分を高めていく中に、いつか心に届く音楽が生まれるんじゃないかと思っています。


西田さん、ありがとうございました。
18歳でブダペストに飛び込んだ経験が、今の演奏にも確実に刻まれているのが伝わるインタビューでした。

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