音大生時代に厳しい現実を知る
私は数年前、音大に通っていました。
音大を目指していた頃、音楽をすることに喜びを感じ、毎日がワクワクでいっぱいでした。
晴れて音大生になったときも、「一流の演奏家になりたい!」という気持ちを持っていました。
しかし、音大を卒業した人たちと話すうちに、「音楽だけでは生計を立てるのは難しい」「音楽の仕事とアルバイトを掛け持ちしている」という声を多く耳にしました。
音楽業界に課題を感じながら大学生活を送る
その頃から、「音楽を愛する人が多いのに、音楽で生計を立てるのはなぜこんなに難しいのだろう」と感じるようになりました。
「何年もかけて学んできた音楽で、生活していける人を増やしたい」
「クラシック音楽は高級なイメージがあり、一般の方にはなじみが薄い。もっと身近な存在にしたい」
そういった思いから、「私に何かできることはないか?」と考えるようになりました。
マジシャンとの出会い
そんなある日、友人とカジュアルなバーに行くことになりました。
楽しい会話に花を咲かせていると、突如、マジシャンが私たちの席にやってきました。
彼は「マジックを披露してもいいですか?」と尋ねてきたので、私たちは興味津々で彼のマジックを楽しみました。
マジックはとても楽しく、「お店にまた来たい!」と思える体験でした。
演奏マッチングプラットフォームのアイデアを思いつく
この出来事からひらめいたのは、「音楽(演奏)もこんな形で気軽に楽しんでもらえるのではないか?」ということでした。
街には音楽を楽しめるお店は少なく、もし音楽家が直接お店を回って演奏を披露し、お客さんがその場で感動を共有できる場所があれば、音楽家も収入を得られるし、お客さんも新しい体験ができて、お店にファンがつき集客力になる。
そこで、演奏者と場所を繋げるマッチングサービスのアイデアが生まれました。
このサービスを通じて、演奏者は自分の演奏を披露する場所を見つけ、店舗事業者様はお客さんに新しいエンターテインメントを提供できます。
私はこのアイデアを実現するために、サービスの開発を始めることを決意しました。
演奏マッチングプラットフォームの開発を試みる
「サービスを作るならプログラミングを勉強しないと!」
と思いついた私は、大学に通いながら、プログラミングを独学で学び始めました。
授業や友人との交流の合間にコードを書いたり新しい技術を学ぶ時間を見つけては、自分のスキルを磨いていました。
初めは難しくて何度も挫折しそうになりましたが、大学を卒業する頃には、プログラミングスキルを身につけ、いくつかの小さなプロジェクトを完成させることができました。
大学を卒業後、IT企業でエンジニアとしてのキャリアをスタートさせました。
その中で「SHAREMUSICA」を完成させたときの達成感は、言葉で表せないほどのものでした。
SHAREMUSICAローンチと展望
そして2024年9月、「演奏者」と「演奏して欲しい人」を繋ぐサービス「SHAREMUSICA」を正式にローンチしました。
私のミッションは、「音楽と技術を通じて、人々の生活を豊かにする」ことです。
音楽は、長い歴史を持ちながらも、その魅力や価値は変わっていません。
一方で、技術は日々進化し、私たちの生活を変えています。この2つの要素を組み合わせることで、新しい価値や体験を生み出すことができると信じています。
SHAREMUSICAは音楽家と場所をつなげるだけでなく、人々に新しい音楽体験を提供するツールとしての役割も果たしています。
音楽を愛するすべての人々に、もっと自由に、もっと身近に音楽を楽しんでもらいたい。
そして、音楽家がその才能を生かして生計を立てることができる社会をつくりたい。
音楽と技術が一緒になって新しい体験を生み出す未来をつくるための架け橋となることを目指し、日々新しいコンテンツの展開と改善に努めています。